異文化間理解の推進事業を行っている株式会社七海インターナショナルです。
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今回の話題は、ギックリ腰と聞いて笑う日本人と、なぜ笑われたのかを不思議に思う外国人についてです。
少し前の出来事ですが、外国人の生徒から質問を受けました。
「(社内の)上司と同僚に、ギックリ腰になったので(遅れるという)電話をしました。上司も、同僚も、聞いた人はみんな笑いました。先生、日本人はどうしてギックリ腰と聞くと笑うのですか?」という内容でした。
突然の質問でしたが、「ぎっくり腰」について、確かに笑うこともあり笑われることが多いことに気が付きました。
外国人の生徒の話は続き「私の国ではギックリ腰になったと聞くと、大丈夫ですか?病院へ行けますか?歩けますか?と、とても心配します。それはとても痛いからです。でも、私の上司も同僚もギックリ腰になったと聞いただけで笑いました」という不満そうな内容でした。職場の日本人の不思議な行動に思えたようです。
間違いなく悪気があって笑ったわけではないですよ、と言い、私の推測になることを前置きして話しました。
ギックリ腰はイキナリ、ぎっくッと痛くなる。
例えば、私の場合、歩道で後ろから来た自転車に道を譲る時、1歩横にずれた時にぎっくッとなったことがある。
知人はくしゃみをした時にギックリ腰になった。
別の人は洗濯物を干しているときにギックリ腰になった。
また別の人は床に落とした物を拾う時にギックリ腰になった。
トイレでギックリ腰になってトイレからしばらく出られなかった人もいる。
こんなエピソードを聞くと、つい笑ってしまういますね?
ギックリ腰になる場面はスポーツなどをしている特別な時よりも、いつもの日常の中にある事も多くイキナリ起こる。だから経験値として、ギックリ腰と聞いただけで、その先の話が面白いと想像が出来てしまい、話を聞く前に笑ってしまうのかもしれない。
日本ではギックリ腰をコメディアンが笑いのネタとして使うことが多くある。この影響もあり笑ってしまうこともあるかもしれない。
たぶん、お客様などソトの人(ウチとソトの関係)に対しては「大丈夫ですか?無理をなさらないでください。」と最初に言うと思う。
今回は内部の人だったので失礼だったかもしれないけれど、つい笑ってしまったのかもしれない。と説明した。
外国人の生徒は「そういうことですか?なぜ笑われたのかがわかりませんでしたので失礼だと思いました。質問してよかったです。では、もし職場の人がギックリ腰になった話を聞いた時に、笑っても失礼じゃありませんか?」
私:大丈夫だと思います。だけど、〇〇さんのように不思議や失礼だと思う人もいるかもしれないので、最初に「大丈夫ですか?」と言ってからの方が、より良い人間関係が築けますよ。これは職場の日本人も同じだと思います。と答えました。
ギックリ腰と聞いて笑う日本人と、なぜ笑われたのかを不思議に思った外国人を通して日本への理解が深まりますことを願っています。
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