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ダイバーシティーだからこそ考える 外国人?外人?外人さん?

異文化間理解推、異世代間理解、異業種間理解事業を行っている株式会社七海インターナショナルです。

本日も七海通信にアクセスして頂きましてありがとうございます。

 

今回の話題は、ダイバーシティーだからこそ考える 外国人?外人?外人さん?についてです。

 

最近こんな会話を耳にしました。

1.(職場、学校に)〇〇人が入ってきた。隣の席に外人がいる。

2.(テレビで芸能人談)最近東京観光をしている外人を多く見かけます。

3.(ブログ等の文章で)外人さんは〇〇だから…(省略)

4.(〇〇国籍を持つ本人談)私のことを日本人は外人(ガイジン)と呼ぶ。

 

外人又は外人さんは間違いです。日本の国籍を持たない外国籍の方々を「外国人(がいこくじん)」と言うのが一般的です。

※学者さんによっては若干見解が異なります。

 

理由は外人(がいじん)というと、外の人というニュアンスもあり、コミュニケーションを図るうえでベストではありません。

 

芸能人がテレビで「外人」又は「外人さん」と発言している場面もよくありますが字幕には「外国人」と表記されています。

 

また、外国人本人が(〇〇国籍を持つ本人談)私のことを日本人はガイジンと呼ぶという不満は、「日本人にとって私達外国人のことを『どうせ、マイノリティー、ガイジン』だと思っているのでしょ?」という意味合いがあります。会話の行間を読み取りましょう。

 

 

また、「国籍+人」という呼び方にも抵抗を感じます。日本語のあるテキストの一部に「自己紹介」をする場面で「私は〇〇人です。どうぞ宜しくお願いします」という文章がでてきます。

このテキストには自分で自分のことを「国籍+人」というのは良いと思いますが、他人が相手に向かって「国籍+人」というのは違います。

相手を目の前にして「(〇〇国籍)+人」と呼ぶことも日本語表現においてはポライト(丁寧、礼儀正しい)に欠けているのではないでしょうか?

 

「国籍+の方です」又は「国籍+の人です」のほうがより良いコミュニケーションが取れるのではないかと考えます。

 

こんな例もあります。「義母」「母」について触れてみたいと思います。

自分の夫の母親を前にしたら口頭でしたら「おかあさん」と呼びます。ウチとソトの関係から第三者に対しては「母(はは)」ですね。

 

しかしどちらの母親か?と第三者にしたら理解しにくい場面もあります。口頭でしたら「夫の母のほうです」ととっさに付け加えることも出来ますが、文章で端的に伝えるには「義母」と書けば第三者には一目瞭然で理解してもらえるようにとの配慮です。

 

しかし「夫の母親」本人に対して、文章で書く場合に「お義母さん、お元気ですか?」とは絶対に書きません。

理由は夫の母親宛ての文章ならわざわざ「義」をつけなくても関係性は両者理解済みだからです。

 

もし、書いたら夫の母から「あなたは私と義理でつきあっているの?なんて失礼な嫁なのでしょう!」と書いた人の人間性を疑われてしますし、コミュニケーションを図るどころかぶち壊しということになるでしょう。

ダイバーシティーだからこそ誤解を与えない・受けないように気をつけたい日本語表現だと考えています。

 

ダイバーシティーだからこそ考える 外国人?外人?外人さん?を通して相互理解が深まりますことを願っています。