· 

日本文化 日本の手ぬぐい=Tenugui=Japanese Tenugui Towelの利用法

異文化間理解推進事業の株式会社七海インターナショナルです。

本日も七海通信にアクセスして頂きましてありがとうございます。

 

今回の話題は、日本文化日本の手ぬぐい=Tenugui=Japanese Tenugui Towelについてです。

 

写真の手ぬぐい=Tenugui=Japanese Tenugui Towelは「金魚すくい」というタイトルです。染めは注染(ちゅうせん)又はそそぎ染め。素材はCotton100%です。

 

日本で現代社会において手ぬぐい=Tenugui=Japanese Tenugui Towelなんて使う人いるの?と思う方がいらっしゃるかもしれません。手ぬぐいの良さを知る隠れファンや手ぬぐいコレクターもいらっしゃいます。

 

現代の手拭いのデザインは、昔ながらの古典文様の手ぬぐいももちろんありますが、カラフルな色使いの手拭い、クスっと笑ってしまうようなデザインの手ぬぐい、更に芸術的なデザインの手ぬぐいも登場しています。

 

手ぬぐい=Tenugui=Japanese Tenugui Towelの利用法をまとめてみました。

・日常生活において手を拭く、顔を拭く、汗をぬぐう。

・調理に利用。布巾として食器を拭く、野菜などの水分を拭く、テーブルを拭く、水でぬらしてなべつかみ、など。

・お風呂での利用 体を洗う、湯上がりに体を拭く。

・防寒のために首に巻いてマフラーの代用。

・暑さ対策の為に水にぬらして首に巻く。

・頭に巻く・被る。昔ながらの寿司屋や魚屋など手ぬぐいでねじり鉢巻きがシンボル。手ぬぐいで汗止めをするのと、一説には「気合いを入れる」役割もあるそう。客側からすると、ねじり鉢巻きを見ただけで魚が新鮮に見える。女性に多いのが手ぬぐいを「姉さんかぶり」にして頭にかぶりほこり避け。

・お祭りに欠かせないアイテム。汗止めとして首に巻く、頭にねじり鉢巻。頭にかぶる=喧嘩かぶり等。

・剣道をなさる方々にとっては面の下にかぶるための必需品。

・DIY、ガーデニングの際に頭に巻く、被る。

・お弁当箱を包む。

・タペストリーとして季節ごとのデザインの手ぬぐいを飾る。

・落語家にとっても扇子と手ぬぐいは必需品。などなど。

・そして最後の最後は雑巾として使う。

 

手ぬぐい=Tenugui=Japanese Tenugui Towelは使い手のアイディア次第で様々な用途に使えます。

 

日本の手ぬぐいは近年海外でも人気があります。

その理由は様々な用途があって便利だからではないでしょうか。手や顔を拭くだけでなく、頭にかぶることも出来ます。

先般(7/8.9)、フランスのアート風呂敷展パリに当社の風呂敷を展示しました。開催中に写真がフランスから届いたのですが、その写真には手ぬぐいを頭に巻いているフランス男子が映っていました。日本がお好きなことがわかる微笑ましい光景でした。

 

当社は海外へ手ぬぐい=Tenugui=Japanese Tenugui Towelを100本近く送り出しました。その後、あの手ぬぐいたちはどんな方々の元へ行って、どうしているのでしょうか。少し気になるところです。

 

手ぬぐいの特徴考えると手ぬぐいはとても幅広い使い方ができるのは、Cotton1000%、平織り、両サイドが切りっぱなしなど、素朴な手ぬぐいの特徴からだとも考えられます。

 

木綿100%の手ぬぐいは、おろしたての手ぬぐいと使い込んだ手ぬぐいとの違いがわかる方は手ぬぐいの達人でしょう。使い込む布地がふわふわとしてきて、吸水力もアップします。手ぬぐいは育てるものだという方もいらっしゃいます。

 

そして、面白いと思ったのは手ぬぐいにアイロンをかける派、アイロンをかけない派に分かれることです。

落語家さん等のように手ぬぐいと共に舞台に上がる方はきっちりとアイロンをかけてお持ちになるでしょう。また、手拭いを毎日持ち歩いて出社しているという方々で、手ぬぐいにきっちりアイロンがけをしておくと、カバンに入れる時に気分が引き締まるという方々もいらっしゃいます。

 

一方で手ぬぐいを普段使いしている人はアイロンをかけない派の人もいます。干すときに「パンパン」と手でたたいて干し、手ぬぐいを畳むときには手アイロンで十分だという方々です。その方が手ぬぐいの木綿のふわふわ感が味わえます。この意見に賛同します。日常使いをするものはハードルが高いと良品(便利なもの)でも毎日使えなくなってしまいます。

 

手ぬぐいの便利さについて特記したいのは、特にお化粧をしている人は夏に顔に汗をかいても顔を拭く(ぬぐう)ことができません(特に化粧直しが出来ない外出先、時間がない時など)。

理由はファンデーション、チーク、アイメイク、アイブロー、コンシーラーなどが落ちたり、ずれたり、広がったりしてしまいます。

 

夏のこんな時は、手ぬぐいの出番です!

手拭いに顔をうずめて汗を吸い取ってもらう(手拭いを顔に乗せて軽くタッピングするイメージ)と、化粧崩れが少なくて済みます。歌舞伎役者が隈取をするイメージとでも言うのでしょうか。

 

更に手ぬぐいは畳み込んでありますから、汚れたら別の面を出して使う、そして畳めば何回も使えます。

 

今回は簡単に手ぬぐいの利用法を中心にお伝えしました。日本の手ぬぐい=Tenugui=Japanese Tenugui Towelを通して、相互理解が深まることを願っています。