東京都新宿区にある異文化間理解教育の株式会社七海インターナショナルです。
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今回の七海通信の話題は、日本の観光 沖縄県宮古島市大神島 神の島1についてです。
<神の島1>
沖縄では各地でさまざまな神事が行われていて、ときどきニュースなどでも紹介されたりします。そんな沖縄でふつう「神の島」といえば、そう、沖縄本島南部の東側にある小さな島、久高島のことです。久高島は琉球王朝時代に神事が行われた神の島と言い伝えられている島で、もっとも神高い島とされています。
でも沖縄にはもう一つ、久高島の5分の1もないさらに小さな、だけどとても神高い島があります。
正確に言うと、この神の島のある宮古諸島の人たちは、自分たちの地域を「沖縄」とは言いません。「宮古」と言います。「沖縄」とは、自分たちの宮古やさらに先の八重山とは違う、沖縄本島とその周辺の島じまだけをさすのです。行政的にはすべて沖縄県人になりますけど、帰属意識としては沖縄と宮古と八重山は、互いを明確に区別しています。その結果、宮古の人たちも「沖縄に行く」と言ったりするわけです。
話を戻しましょう。宮古にある小さな神高い島、その名も大きな神様の島、大神島です。
沖縄から見ると宮古島は立派な離島ですが、宮古島の周囲にはさらに離島がいくつもあります。南から時計回りに、来間島、伊良部島、池間島、そして大神島。
伊良部島には、くっついているようでくっついていない下地島というのもあって、数年前から下地島空港の運用が始まっています。同じ自治体に複数の空港があるのは、宮古島市のほかには新千歳と丘珠のある札幌市ぐらいでしょうか(知らんけど…)。
これらの島のうちで宮古島と橋でつながっていないのは大神島だけです。過去に橋を架けようとしたことはあったようです。でも、工事が進むと不可解な事故が起きたりして、結局、橋が架かることはありませんでした。
そう、大神島は、いろいろと謎の多い神の島なのです。(続く)
執筆:金田章宏(国立大学法人千葉大学 国際学術研究院 名誉教授)
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