東京都新宿区にある異文化コミュニケーション教育の株式会社七海インターナショナルです。
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今回の七海通信の話題は、日本観光 沖縄県宮古島市大神島 神の島2についてです。
(1)神の島2
海賊キッド、みなさんご存じですよね?
3百年ほど前の人ですが、いまだに財宝伝説が世界各地で生きているようですね。
日本にはもちろん、キッドがやってきたという記録はないのですが、なぜか財宝伝説だけはいくつか残っています。そのうちの一つが、なんとこの大神島にあるんです。過去には実際に宝探しにやってきた人たちがいたようですが、残念ながらいまだに財宝は見つかっていません。
こんな話だけなら、へえ、で終わってしまいそうですが、大神島にはもう少し具体的な、興味深い言い伝えが残っています。
まずは宝探し。いまから90年ほど前の話です。海賊キッドの宝があるというので掘りに来た人がいたそうです。当時の大神小学校(分教場)のY先生がその人の案内役をして、島の人たちがスコップやツルハシで掘りました。が、やっぱり宝は出ず、出たのは人骨だけだったとか。
そしてキッドはなんと、大神島の島建て=島の始まりにも絡んできます。
そのむかし、海賊キッドは大神島にやって来て、島の人たちを殺したんだそうです。その時、ある家のきょうだいだけが生き残りました。そのきょうだいが大神島の祖先になっていまの島が出来上がった、というのです。島で行われるある祭祀のときは、いまでもこの家から神願いをはじめます。
また、島の西側には一抱えもある大木が二本生えていました。海賊キッドが宝物を埋めた目印に植えたのだと言われています。宝物は二本の木のあいだに埋められたそうです。しかし、その後この木は枯れてしまいました。その根元の一つはいまも場所がわかりますが、もう一本はどこなのかわかりません。この木は島ではここ以外には生えてないとのこと。
どれも、去年百歳を前に亡くなった島の最高齢者から聞いた話です。いかがでしたか?
次回はいよいよ、神の島、大神島の話、本題です。
執筆:金田章宏(国立大学法人千葉大学 国際学術研究院 名誉教授)
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