· 

日本の食文化 沖縄県宮古島市 別名神の島と言われる大神島のモズク

 

 

大神島のモズク網

東京都新宿区にある異文化コミュニケーション教育の株式会社七海インターナショナルです。

本日も七海通信にアクセスして頂きましてありがとうございます。

 

 

今回の七海通信の話題は、日本の食文化 沖縄県宮古島市 別名神の島と言われる大神島のモズクについてです。

 

七海通信では、沖縄県宮古島市にある大神島にの話題について過去3回に渡りご紹介してきました。

 

2024年04月15日 - 日本情報 日本の観光 沖縄県宮古島市大神島 神の島1

2024年04月22日 - 日本情報 日本の観光 沖縄県宮古島市大神島 神の島2

2024年05月09日 - 日本情報 日本の観光 沖縄県宮古島市大神島 神の島3

 

今回は、大神島の特産物でもあるモズクについてご紹介します。

大神島のモズクの養殖、大神島のモズクの食べ方、保存方法、モズクの方言での呼び方など、どうぞご一読下さい。

 

 

 

大神島のもずくうどん

<大神島のモズク>

 

沖縄では3月~5月はモズクの時期です。養殖のモズクが中心ですが、天然のモズクも各地にあって、リーフでは潮の状態に合わせてモズク採りをする人たちがいます。

私も、西表島や石垣島の浜で天然モズクを採ったことがありますが、見つけるとついつい欲張って、もう少し、と採りたくなってしまいます。

 

宮古島の海でもモズクの養殖が盛んです。離島の大神島にもモズクを養殖している人がいます。写真は海に張る前の、モズクの種をつけた網です。

 

私は島で養殖をしている知人の好意で、この時期に一年分、好きだけ採らせてもらっています。採ったモズクは生のままチャック袋に入れて冷凍しておき、少しずつ解凍しながら大切に食べます。

 

私の好きな食べ方は一般的なモズク酢ではなく、いろんな味のスープに入れるやり方です。モズク自体にはほとんど味がないので、味噌汁などよりはスーラータンなど味のはっきりした油系のスープが合うようです。

 

塩漬けにしない生のままなので、お湯をかけるとうっすら緑色になる瞬間も楽しみです。スーパーなどで買えるパックの塩蔵モズクのほうは、熱湯をかけても色は変わりません。採ってすぐの若いモズクだと、ワカメのように茶色から濃い緑色へ劇的に変わるそうです。

 

食感は成長の時期によってかなり変わりますが、若いモズクは透明感があり、つるつるとろとろの喉越しが最高です(まるでジュンサイのような…)。

沖縄の居酒屋などではモズクの天ぷらも味わえますが、私はやはり濃い味スープが好みです。

 

ちなみに、モズクのことは方言でスヌイ、日本語の酢海苔に対応します。むかしから酢のもので食べていたんでしょうかね。

カナでは書きにくいのですが、イの発音はイとウの中間のようなちょっと特殊な発音です。

 

執筆:金田章宏(国立大学法人千葉大学 国際学術研究院 名誉教授)

 

 


<事務局からのお知らせ>

株式会社七海インターナショナルでは、消滅危機言語に関する講座(オンライン講座を含む)を国内及び海外向けに開催しています。

 

・日本の消滅危機に瀕した言語 八丈語講座

・日本の消滅危機に瀕した言語 宮古語大神方言講座

・日本の消滅危機に瀕した言語 八重山語西表方言講座

 

対象地域の自然・産業・文化・祭りなどにも触れる講座内容となっており、「隠されたニッチな日本の発見!」という意味でも外国の方々から大変人気のある講座です。

 

 ご興味のある企業団体様はお問い合わせフォームよりご連絡をお待ちしております。