ししおどし<2010.08.08>
日本の今年の夏は、例年(れいねん)になく、とても暑い日が続いています。
皆さん、夏バテしていませんでしょうか?
先日、埼玉県熊谷市(さいたまけん くまがやし)の温泉(おんせん)に行ってきました。
熊谷市(くまがやし)は、関東地方(かんとうちほう)で、気温が高くなる場所で有名です。
この日も、もちろん暑かったです。
その時にめずらしいものを見つけたので紹介(しょうかい)します。

温泉(おんせん)へ続く長い通路(つうろ)。
この通路(つうろ)には全部(ぜんぶ)畳(たたみ)が しいてありました。
そして、この温泉(おんせん)は体を洗うところにも、畳(たたみ)が しいてありました。
珍(めずら)しいですね。
これはなんでしょうか?↓

答え:鹿威し(ししおどし)です。
※「獅子脅し(ししおどし)」、「獅子威し(ししおどし)」とも書く。

左の竹から水がながれています。
右の竹が水でいっぱいになると・・・

右の竹がたおれて、水がこぼれます。

カラになった竹はまた元にもどります。
その時に、カラの竹のお尻が石に当たって
「カン~♪」という音がします。
もともとは、農業(のうぎょう)に被害(ひがい)を与える獣(けもの)や鳥(とり)を
追(お)い払(はら)うものとして使われそうです。
近年になり、「音が風流(ふうりゅう)」なことから、日本庭園(にほんていえん)で
多くみかけるようになりました。
「ししおどし」の動く画像をご覧ください。
Wiki→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Shishiodoshi.gif
この季節には「鹿威し(ししおどし)」に流れる水の音や、
「鹿威し」の音「カンー♪」という音が
涼しさを運んでくれます。
これから夏休みにはいる会社も多いと思います。
日本の夏休みの思い出に「鹿威し(ししおどし)」を見つけたら、耳をすまして、
日本の音<和の心>を聴(き)いてみてください。
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